松方さんにとって里見さんは恩人と話しておられたそうです
松方さんの愛弟子だった小西博之さんの話です。
松方さんと仁科亜季子さんのロマンスが取り沙汰された当時の話です。
お2人の関係は不倫や略奪などと報じられたこともあって、一時期、松方さんの仕事が激減したそうなんです。
そんなプー太郎状態となった松方さんを見かねて、「親父が経営していた釣り堀の姉妹店がちょうど滋賀にできてな。
親父から『暇なら任せる』といわれて、そこで店番していたんだよ」と、釣り堀で暇を潰していた時期があったことを話されたんです。
そんなくすぶっていた松方さんに救いの手を差し伸べた俳優仲間が里見浩太朗さんです。
里見さんは、当時、「大江戸捜査網」(テレビ東京系)に主演されていたのですが、「僕は降板するので、代わりに、松方弘樹を使ってもらえませんか」と制作陣に掛け合ってくれたそうなんです。
ご自身のレギュラー、しかも主役の座を松方さんに譲られたというじゃないですか。
松方さんは「里見さんのおかげだ。あのときは助けてもらった」と目を細めながらおっしゃってましたね。
譲り受けた大役を4年間、大事に務めあげ、「時代劇に松方弘樹あり」と存在感を発揮されたのは、みなさんの記憶するところだと思います。
話を聞いて感動しまくっている僕に、「バカヤロウ、俺を泣かすな」と目を潤ませる松方さんの横顔は、いまでも鮮明に覚えています。
出典:http://netallica.yahoo.co.jp/news/20170129-10288725-a_aaac
このニュースを見た私は、松方さんの大江戸捜査網を懐かしく思い、また見たくなったのでした。
本当にすばらしい名優が、また旅立たれましたね。